
この記事は私が実際に商社に勤務されている方にヒアリングをおこなって作成しています。大手商社や4大商社を志望する就活生の方の参考になれば幸いです。
商社ではどのような仕事をしているのか?ですが、実際商社特有の仕事についてお話させて頂きます。商社で働いていて、一番感じることが多いのが「大きさ」がキーとなる言葉。スケールしかり、商談金額しかり、取引相手企業しかり。専門商社は、また別の話になりますが、商社ならではの仕事を味わうのはこの瞬間が多いように思います。
どの企業でも、新卒から入社し3年5年と経てやっと仕事を任せてもらえる・・という流れも多いですが、商社に関しては入社早々、プロジェクトの一員として大きなスケールの仕事に携わる事も少なくありません。
むしろ、一部の若手社員で言えば、入社後3年も経たない内に、海外駐在になる話もよく耳にします。スケールと責任の大きい仕事を経験できるのは、若手社員にとって物凄く経験値が上がり、また名だたる有名な企業が商社には多い為、その看板を背負う優越感たるものは多少なりともあるように感じます。
ただ、海外に憧れ、語学を使いたくて商社に入っても。必ず海外との仕事を任せられる訳ではありません。
国内の取引の担当になる事もあったり、はたまた、バックオフィス系の仕事が担当になる事もあります。ですので、単に英語が使いたい。海外と接点を持ちたいという理由から商社を選ぶのはお勧めできません。
ですが、社内異動が多いのも実情ですし、会社によっては自ら手をあげ、希望の部署に行くという事も可能です。
そして、商社でも何を自分が行いたいか?など、ある程度絞り会社を見て入らなければ、後々イメージとのギャップに苦しむ事もしばしばあります。
例えば、スマートに仕事をこなしていると想像されやすい業界ですが、商社は体育会系の雰囲気が多く、完全成果主義が実態です。
掲げられている目標も大きいのがありますが、時には下請け先企業や、取引先企業との軋轢を生むこともしばしば。それだけプレッシャーのある仕事だとも言えます。パワフルでパワーのある社員も多く見受けられます。ただその分、お給料や福利厚生に関しては、他の同年代の方々よりは多く恵まれている部分も。
福利厚生に関しては、会社の保有する施設などが利用出来たりと、充実しているのも嬉しい特権です。
何を取るか?によっては様々ですが、海外の動向・情勢の変化。または取引の基本、法律あらゆる面を常に勉強しなければなりません。仕事をし、成果を出しつつ平衡して、常日頃からの勉強が大事になる為。自分の成長を何倍にも膨らませたいと考える方には良い環境です。実際、商社出身の方が、独立を機に退職をされたり、コンサルティング業界への転進をされたりと、一部の優秀な社員の方は飛躍されています。そういった、向上心溢れる方々との仕事は自身への刺激になりますし、自身の向上にも繋がります。
その反面、長年続いている企業だけに、年功序列のある部署も多々あります。この部分が辛くて会社を後にする方も多いのも実情。
そして、違う側面から言えば、女性もキャリアアップが望める業界です。成果主義なので、男女関係なく仕事も成果も求められます。一方、商社には営業的仕事だけではなく、貿易を行うのもあり”貿易事務”という専門のお仕事もあります。
この仕事においては、女性が希望し、また女性がその仕事に就いていることが多く、実際、こちらも事務職希望の女性には人気の職種。英語のスピーキングはそれ程使用頻度はありませんが、資料が専門的な英語を使用するので、その分野の専門知識がつきます。また、この仕事に際しては、経験値を求める風潮があり、幅広い経験を積んでいれば、割合年齢を積み重ねても仕事に就く事が可能な業務です。
一言で商社と言っても、海外営業なのか、貿易に関わる事務なのか、等々働き方が様々且つ、自身が望めばキャリアアップが手に入れられる数少ない業界でではないでしょうか。