インターンシップ

【インターン】元理系大学院生が教えるインターンシップ選びのポイント

くまにぃ

この記事は元理系大学院生の学生さんに寄稿していただきました。これからインターンシップを控えている方の参考になれば幸いです。

今回は、インターンシップを選ぶ上で考慮すべきいくつかのポイントについてお伝えします。ちなみに、私は国立大学の現役理系大学院生で、これまで3つのインターンに参加した経験があります。

インターンシップの探し方

うしたら自分の希望するインターンシップに参加できるのか、その方法についてお伝えします。

まず、就活生をターゲットとした短中期のインターンシップの場合、いわゆる大手就活斡旋業のサービスを使って探すといいでしょう。企業の側としても就活生をターゲットとしているため、大学三年生や修士一年生のみ参加可能となっているケースがほとんどですが、業界ごとに検索できるうえ、就活生が欲しい情報を提供してくれる場合が多いので有益です。

期間としては一日~数日程度のものが多くを占めています。また、大学の掲示板で募集をかけている場合もあるので、就職資料室などでチェックしてみるのも一つの方法です。

次に、非就活生向けのインターンシップの場合。検索すると、いくつかインターン紹介サービスが見つかります。他にも、大手バイト紹介サービスがインターンシップだけ別ページを用意していることもあります。私は以前こういったサービスから応募してインターンに参加しました。

ベンチャー企業はこのような媒体に出稿していることが多いですし、その募集条件や待遇も様々です。まだ参加したい企業や業界が漠然としている場合は、このようなサービスを利用していろいろと比較してみるとよいのではないでしょうか。報酬などの待遇も様々です。

また、参加期間に関わらず、特定の企業が気になる場合はその企業の採用ページをこまめにチェックするのも手です。特に、採用直結型といわれる、インターンシップに参加≒内定となるようなタイプも存在しますので、チェック漏れがあると結構後悔することになりそうです。

コネバイトの存在

インターンシップという肩書がなくても、企業の中で働くチャンスはいくらでも転がっています。例えば、紹介だけでバイトを採用している企業など。

いわゆるコネバイトですが、企業の側としては、今その企業で働いているバイトが紹介するという点で、公募より信頼のおける人材が確保できます。そういったコネバイトは公募のバイトより特殊な業務内容であることが多く、より実際の業務に即したor近い形で業務経験が積めるケースがありますので、なかなか魅力的です。

自分も以前そういったコネバイトをした経験がありますが、バイトともインターンとも違う、面白い経験ができました。

大学生活との両立

学生生活を放棄するわけではないので、両立しなければなりません。就活生の場合は、おそらく夏休み中がほとんどだと思いますが、大学1,2年から始められる長期インターンシップの場合、コンスタントに週3日、平日10時~18時のような出勤が要求されることが多いです。

応相談と記述されている場合も、特殊な事情(例えば、週3日は必修の実験があり終日参加できません、とか)でない限り取り合ってくれない場合があります。私の経験ですが、いくつかの長期インターンの面接でそのような応対をされました。

また特殊なケースですが、中東に一ヶ月滞在可能なことが条件というインターンもありました笑。授業の日程を考慮して半日出勤などに変えてくれる企業もありますので、パンクしそうだと思ったら面接の時点で日程を相談した方がよいと思います。

インターンシップが魅力的という点はもちろんありますが、大学生活をほっぽり出していいわけではないですし、逆にインターンばかりしていると企業の内部の人からも心配されます。個人的には、両立できないなら参加するべきではないと思っています。

学費を全額自腹切って大学に通っていたとしても、大学に行くことを望んでこれまで貴方を教育してきた親は、大学生活を放棄することを容認はしないでしょう。親の話を別にしても、大学生活との両立すらできないということは、マルチタスクのスキルが低いことを示します。大学生活とインターンシップ業務という2プロジェクトを任されたと考えれば、片方を放棄する程度に要領の悪い人に仕事を任せたくはないと思います。

『インターンシップで成長する!』と掲げるのであれば、大学生活との両立もその中の1つです。今までダラダラやっていた課題を、同じクオリティを維持して半分の時間で終わらせられるようになったら、それこそ素晴らしい成長じゃないでしょうか。ここまで偉そうなことを言っていますが、私は要領がそんなに良くないので、かなりギリギリの生活をしていました笑  

結論として、自分がインターンシップに割ける時間や体力を考慮して、企業と折り合いをつけて双方納得のいく落としどころを探るとよいのではないでしょうか。納得できなければ、また次を探せばいいんです。

結局、インターンシップには参加するべきか?

『インターンシップ』には様々な形態が存在するため、一口にどうすべきとは言えませんし、勉強やサークルが面白くて熱中している、今のバイトが充実しているなどであれば別に参加する必要はないと思います。

一方で、自分の人生をちゃんと考える機会として、職場体験として、有利な就職活動を目的として、スキルアップの機会として、などの利点がインターンにあるのも事実です。限りある大学生活の時間をどう使うかは結局自分次第なので、自分が一番納得いく大学生活の中にはインターンシップが必要だと思えるかどうか、そこがポイントなのではないでしょうか。

最後に私見ですが、大学1年から就職活動を意識してインターンシップってのはつまらない人生だと思います。学問、趣味、サークル、旅行、ボランティア、恋愛など、色んな活動を通して『人間的厚み』が生まれてくるんじゃないかなぁなんて思います。

働くとはいえ結局人付き合いなわけで、学生時代にインターンばかりしてて趣味がない、みたいな人って付き合いにくいじゃないですか。

  • この記事を書いた人

くまにぃ

1983年福岡県育ち。人材×IT領域の経営者兼投資家。『就活・転職初心者の方、ビジネス力を上げたい方の難易度を下げる』をテーマに発信しています。【経歴】明治大学→学生起業→広告代理店(新卒)→採用コンサル起業→ITスタートアップ起業→一部上場企業へM&A→投資家【実績】年間約1万人参加の就活生向けセミナー実施

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