
求人企業に応募し、見事書類審査を通ると面接となります。方法はケースバイケースで一対一の場合もあれば、数名の面接官がいる場合もあります。面接に関しては、海外でもネイティブ向けにノウハウ本が出版されていたり、セミナーが行われていたりする程で、準備が必須となります。
準備すべきこと
リサーチとイメージトレーニング
海外企業の面接では、質問に対しどのように受け答えをするのかが注視されています。そのため、面接を受ける会社の情報を始め、自分の履歴書を見直し、質問された事に関して躊躇なく答えられるよう準備をしておく事が必要です。
特に英語を母国語としない私たちにとっては、ネイティブ以上の準備・練習が必要と言えるでしょう。よく訊かれる質問などに関して、しっかり答えられるよう実際に声を出し、イメージトレーニングを行っておく事を強くお勧めします。
LinkedinやFacebookなどのソーシャルメディア
面接官がLinkedinやFacebookなどで下調べした上で、面接で質問するというケースが実際にあります。あまりにもプライベートな内容や求人企業に知られたくないことを掲載している場合は、削除またはプライベート扱いにするなど、ソーシャルメディアの見直しを行った方が良いでしょう。
注意すること
第一印象
人は第一印象を大事にします。これはビジネスの場でも同じで、業界や職種にあった服装で面接に臨むことが重要です。また面接中も、話す内容だけでなく、話し方や座り方にも注意が必要です。
きちんと相手の目を見て話しているか、変な癖や仕草があるかなどのBody languageは面接官がよく見ている点です。折角良い応対ができているのに、服装や癖で落とされる事がないようにしたいものです。
面接官の質問を良く聞く
面接官が何を質問しているかだけでなく、どのように質問しているのかを注意して聞くようにして下さい。これは質問が分かれば、どのように返答すれば良いのかが明らかになるためです。例えば、Do you~?と質問された場合は、まずYes/Noで答えることが必要となるなどです。聞き取れなかった場合に、聞き直す事は悪い事ではありません。
むしろ分かった振りをして適切な答えをしなかった方が減点となるので、分からなかった場合は恥ずかしがらずに聞き直しましょう。
よく訊かれる質問
職種に関わらず、よく訊かれる基本的な質問をいくつか挙げたいと思います。
Tell me about yourself.
いわゆる自己紹介で、ほぼ100%訊かれる質問です。職務経験についてだけでなく、プライベートなことを交えても構いません。人柄や経験など、自分を売り込むチャンスといえるでしょう。
Why should we hire you?
どうして企業側があなたを採用すべきかということを、説明します。大学での専攻や今までの職務経験など、具体的な例を用いてアピールする必要があります。
What were your responsibilities?
前職についての職務内容を答えます。応募した職に関連するものを中心に挙げることが大切です。
What is your greatest weakness / strength?
長所と短所についての質問です。単に質問に答えるだけでなく、それを裏付ける具体的なストーリーも交えて返答します。また短所については、どのように克服したかも説明します。
海外面接5つの攻略ノウハウ
最後に海外企業での面接にあたって心構えや対策など攻略ノウハウをご紹介します。
リサーチをする
面接に際し準備すべきことの欄でも述べましたが、求人企業についての情報や仕事内容についての知識を深めておく事は、面接の準備をする上で必須となります。リサーチをする事で、企業・面接官の求める人材像に沿った返答をすることができ自分を明確にアピールする事ができます。
落ち着いて、面接にフォーカスする
面接は緊張するものですが、なるべく落ち着いて対応できるよう対策を練っておく方が良いでしょう。リラックスした雰囲気と自信を持った受け答えは面接官に好印象を与えます。
ポジティブに対応する
質問の中には、ネガティブなものや意地悪なものもあります。その場合質問されたネガティブなことを述べて終わりにするのではなく、そこから学んだ事・失敗を繰り返さない対策などを加え、ポジティブなトーンで終わるようにすることが大切です。
具体例を交える
質問されたことのみを答えるのではなく、どうしてそうなのかを立証する具体的なストーリーを含めます。もちろん、そのストーリーは応募している仕事に関連していることが望ましいですが、直接関連していなくても、そこから証明したいスキルや能力が求人企業の求めるものであれば構いません。大切な事は、ただスキルを持っていると話すだけでなく、具体例から面接官を説得することです。
質問を忘れずに
面接では必ず質問の有無が尋ねられます。企業に就職したい意思がある事を伝えるためにも、質問はいくつか用意しておいて下さい。企業リサーチを前もってしておく事で訊きたい質問が出て来るかもしれません。